高専カンファレンスをサポートするために必要なコスト

2011年1月15日(土曜日)に「高専カンファレンスカンファレンス2011 - 高専カンファレンス Wiki」が開催されました。
この時の議論をうけて、ちょいと思うことがあったので書いてみようと思います。


内容は「高専カンファレンスの実行委員が負担しているコスト」についてです。
分かりやすいようにざっくりとお金に換算してだいたいどのくらいのコストを負担しているかってのを、
高専カンファレンス in 沼津」の時のことを例に提示してみようと思います。
(きっと実行委員会の中の人はこうした話はし辛いでしょうし。幸い私は外側の人間なので構わず数字を出してみたいと思います。)

主旨

「実際のコストを知ってもらった上で、各自が実行委員会に要請する負担について考えて欲しい」です。
負担を要請することを否定するつもりはまったくないですし、必要な負担は要請すべきだと思います。
(この辺の考えについてはカンファカンファの裏で行われたLingrでのチャットのログを参照してください。)


このエントリーで伝えたいのは実際のコストの数字です。
個人ごとにコストに対する考え方も感覚も異なりますから、コストをどうとらえるかについては、数字を知った上で各自が個別に判断すれば良いと思います。

時間

高専カンファレンス in 沼津」を立ち上げたのは2010年6月でした。
開催が2010年12月ですから、開催までに半年間の活動期間があったわけです。
半年の間で開催当日・翌日を除いた活動としては、12回の会議と前日準備を行いました。
私は普段は東京に住んでいますから、何かあるたびに沼津への移動が必要となります。
移動に要する時間は片道約3時間で、往復6時間です。
また、一回の会議にかかる時間は13時開始〜17時終わりといった具合でしたから、およそ4時間になります。


以上から、 13 * 10[h] = 130[h] となります。

交通費

私が住んでいる府中から沼津高専までの最安の電車の片道運賃は1,640円です。
往復で3,280円となります。
実際には新幹線を使ったりタクシーを使ったりしたこともあったので実状とは異なるのですが、
とりあえず往復3280円として計算をしてみましょう。

交通費の合計は、 13 * 3,280[円] = 42,640[円] となります。

合計の金額

今現在の私の収入を時給換算すると、およそ3,000円くらいになります。
上記で出した時間をお金に換算すると、 130 * 3,000[円] = 390,000[円] となります。
これに交通費を足しあわせて、 42,640[円] + 390,000[円] = 432,640[円] です。

捕捉

高専カンファレンス in 沼津」では私が言いだしっぺということもありますし、実際のスタッフのみんなとコミュニケーションを取っておきたかったというのもあり、
ミーティングには毎回現地参加することにしていました。
高専カンファレンス実行委員」が地方開催のカンファレンスをサポートする場合、良くて1,2回現地の打ち合わせに参加する程度ではないでしょうか。
ですから、「高専カンファレンス実行委員」の場合にはここに挙げた具体的な数字とは随分違う結果がでてくることになります。


交通費および移動時間についても、各地方によって大きく異なります。
沼津は静岡県という都心から近いという好条件にあります。
他の地方開催では沼津よりずっと大きな負担が必要になります。

最後に

実際に負担したコストはこれだけじゃないのですが、上記の数字だけを見てもだいたいの感覚は掴めると思いますので省きます。
なんとなくでもコストについて知ってもらった上で、各自がコストについてどう向き合うのか考えてもらえたらなーと思います。